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福島の解体がれき 不適切な処理の疑い 環境省が調査
2018年8月1日 20時27分福島第一

東京電力福島第一原発の事故を受けて福島県大熊町で行われた住宅の解体工事の現場の地中からがれきが見つかり、環境省は、工事の下請け業者が、解体で出たがれきの一部をその場に埋めていた疑いがあるとみて、詳しく調べています。

環境省によりますと、環境省が発注した福島県大熊町の住宅の解体工事をめぐり、ことし3月、工事を受注した清水建設から「解体現場の敷地内から廃棄物が見つかった。下請け業者の作業員が埋めたと話している」と通報があったということです。

環境省は、警察とともに帰還困難区域と避難指示解除準備区域の工事現場、数か所を掘り起こした結果、木材やレンガなどが見つかったということです。

解体で出たがれきの処理をめぐっては、工事を請け負った業者が指定された仮置き場に運び、分別したうえで焼却するなど適切に処理することが法律で定められています。

環境省は、工事の下請け業者が解体で出たがれきの一部を適切に処理せずに、その場に埋めていた疑いがあるとみて、業者から話を聞くなどして詳しく調べています。

がれきはすでに仮置き場に移されています。工事の元請けの清水建設は「下請け業者から、『解体工事で出て拾いきれない木くずなどが現場に残っている』と報告を受けている。下請け業者に指示はしておらず、現時点では、意図的ではないと認識している」としています。

また、下請け業者は、「担当者が不在のためなにもお答えすることができない」としています。