https://jp.reuters.com/article/china-foreign-reserve-idJPKBN1KS127

ビジネス
2018年8月7日 / 12:35 / 6時間前更新
中国外貨準備高、7月末は3.118兆ドル 予想に反し増加
[北京 7日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が発表した統計によると、7月末の中国の外貨準備高は前月比58億2000万ドル増の3兆1180億ドルだった。米中貿易摩擦の激化を巡る懸念を背景に市場が変動する中、予想外に増加した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は121億ドル減の3兆1000億ドルだった。

6月末時点では同15億1000万ドル増加していた。

中国国家外為管理局(SAFE)は声明で、金融資産価格の変動とドル以外の通貨変動が、外貨準備の小幅増加につながったとの見解を示した。

キャピタル・エコノミクスのジュリアン・エバンズ・プリチャード氏はノートで、7月の外貨準備高は「人民銀行が依然行動を取っていないことを示している」と指摘。今回の結果は「人民銀行が人民元の価値を押し下げるために先月に外貨を購入したということを示すのではなく、増加は単純に人民銀行が保有する外債の価格が上昇したことによる影響を反映した可能性が高い」との見方を示した。

7月末の金準備高は723億2400万ドル相当で、6月末時点の 740億7100万ドル相当から減少した。