国税庁は8日までに、2017年度末の国税滞納残高は16年度比4.9%減の8531億円と発表した。19年連続の減少で、ピーク時の1998年度末(2兆8149億円)の30.3%になった。内訳は所得税が3848億円と最も多く、消費税3028億円、法人税913億円、相続税708億円などが続いた。

 徴収では、外国人の滞納者に対し、居住している国の税務当局に依頼して預金約8億円を差し押さえてもらった例があった。外国の税務当局と連携した徴収を13年に始めて以来、最高額という。

 徴収を免れるため財産を隠蔽するなどした悪質なケースに対する国税徴収法違反(滞納処分免脱)の容疑での告発は、17年度に6件あった。〔共同〕

2018/8/8 9:51
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33938010Y8A800C1000000/