医療過誤 日赤が遺族に和解金2500万円
毎日新聞2018年8月16日 00時00分(最終更新 8月16日 00時00分)
https://mainichi.jp/articles/20180816/k00/00m/040/109000c

 医師が病気を見落とし、手術しなかったため70代男性が死亡したとして、埼玉県内に住む男性の遺族らが日本赤十字社(本社・東京都)を相手に損害賠償計約4600万円を求める訴訟をさいたま地裁に起こし、和解したことが分かった。日赤側が遺族に和解金2500万円を支払うなどの内容。和解は6月28日付。

 訴状によると、男性は2010年9月に釧路赤十字病院(北海道釧路市)で胃がんのため、胃の全摘手術を受けた。その後、男性は12年1月に腹痛を訴えて同病院に入院、同2月に死亡した。
 遺族側は、エコー診断などから、男性の症状は胃の摘出後にみられる「急性輸入脚症候群」と分かったはずなのに医師が見落とし、手術をしなかったため死亡したと主張していた。
 同病院は取材に「コメントできない」としている。【鈴木拓也】