◆古式捕鯨 勇ましく 太地で祭り 若者ら伝統再現

400年前から伝わる古式捕鯨を再現する「太地浦勇魚いさな祭」が14日、太地町で開かれ、赤い鉢巻きにふんどし姿の若者が、海上に浮かべたクジラの模型を相手に勇壮な格闘を演じた。
古式捕鯨発祥の地とされる町の文化を伝えようと、「太地勇魚会」(井上正哉会長)が1987年から、盆行事に合わせて伝統漁法「網掛け式突き捕り捕鯨法」を演じている。

地元中学生や帰省中の大学生ら16人(15〜40歳)が午後5時半、「勢子船せこぶね」と呼ばれる木造船2隻に乗り、出発。太地漁港に浮かべた約9メートルの合成樹脂製の模型を網に追い込み、泳いで背に飛び乗るなどして仕留めるまでの様子を披露すると、観光客や帰省客から拍手が送られた。
この後、先祖供養や盆踊り、花火大会が行われた。

写真:伝統の古式捕鯨を再現する若者ら(太地町で)
https://www.yomiuri.co.jp/photo/20180814/20180814-OYTNI50060-L.jpg

読売新聞 2018年08月15日
https://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/news/20180814-OYTNT50219.html