https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180819/k10011581941000.html

強い台風19号は日本の南の海上をゆっくりと北上していて、21日には、暴風域を伴ったまま
九州南部や鹿児島県の奄美地方にかなり接近するおそれがあり、気象庁は暴風や高波などに
警戒するよう呼びかけています。また、18日夜、発生した台風20号も19号のあとを追うように
日本に近づくおそれがあり、気象庁は、2つの台風の進路など最新の情報に十分注意するよう
呼びかけています。

気象庁の観測によりますと、強い台風19号は、午前3時には小笠原諸島の父島の南西350キロの
海上にあってゆっくりと西北西へ進んでいます。中心の気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の
最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心の北西側150キロ以内と南東側
110キロ以内では、風速25メートル以上の暴風が吹いています。

台風は、このあと発達しながらゆっくりと西北西へ進み、あさってには暴風域を伴ったまま
九州南部や鹿児島県の奄美地方にかなり接近するおそれがあります。19日は小笠原諸島の沿岸で
昼前まで大しけの状態が続くほか、東日本と西日本の太平洋側、それに沖縄県の大東島地方に
かけての沿岸で次第に波が高くなる見込みです。

その後、20日は、沖縄地方や九州南部・奄美地方で次第に風が強まり、沖縄地方では大しけになると
予想されています。20日までに予想される最大風速は、沖縄地方で20メートル、九州南部と奄美地方で
15メートルで最大瞬間風速は、23メートルから30メートルに達するほか、20日までの波の高さは、
小笠原諸島と沖縄地方で6メートル、九州南部と奄美地方で5メートルなどと予想されています。

また、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、19日は東日本と西日本の太平洋側で大気の状態が
不安定になり局地的に激しい雨が降るおそれがあります。また、21日は台風がかなり接近する九州南部や
奄美地方などで局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。気象庁は、
暴風や高波、それに大雨による土砂災害などに警戒し、早めの備えを進めるよう呼びかけています。

一方、18日夜発生した台風20号は、午前3時には、日本のはるか南の太平洋を1時間に15キロの速さで
西北西へ進んでいます。中心の気圧は、1000ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、
最大瞬間風速は25メートルで、中心の北側280キロ以内と南側170キロ以内では、風速15メートル以上の
強い風が吹いています。

台風はこのあとも北西へ進み、台風19号のあとを追うように日本に近づくおそれがあり、気象庁は、
2つの台風の進路など最新の情報に十分注意するよう呼びかけています。