東京急行電鉄は駅のホームから線路に転落した人をカメラで自動検知するシステムを導入した。
カメラ画像の解析技術を使うことでホームから転落した人を検知し、駅員室では警報音が鳴る仕組み。早く電車を止めることで接触事故などを未然に防ぐ狙い。

田園都市線鷺沼駅(川崎市)で今月、システムの本格運用を始めた。運用時間は午後9時から終電まで。担当者は「人けがない時間帯で転落してしまって事故になることを防ぎたい」と話す。
システムではカメラの映像をパナソニックの画像解析技術を使って常に解析する。特徴としてはカメラを新設する必要がなく、ホーム上の既存カメラが使えること。
従来の転落を知らせる専用機器とは異なり、異常が発生すると駅員室のパソコンを通じ、状況を画像で把握できる。
東急電鉄は主要路線の全駅にホームドアを設置することを発表済み。今回のシステムはホームドアを設けない路線のほか、ホームドアが設置されるまでの暫定的な利用などを想定している。

2018/8/26 14:58 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34611800W8A820C1TJC000/