世界自然遺産を目指す鹿児島県・奄美大島で野生化した猫(ノネコ)を山中で捕獲する環境省の対策が始まった。「島の固有種を捕食している」との理由からで譲渡先が見つからない猫は殺処分される。これに対し、「まずは避妊・去勢手術を大規模に進めるべきだ」として反対する人々は、島に動物病院を開設した。

 環境省によると、島のノネコは600〜1200匹程度と推計される。これに家で飼われている「飼い猫」、家の周辺にいる「野良猫」を加えると1万5000匹になるともいわれる。

 ノネコと野良猫の線引きは特に難しい。野良猫は餌をもらうなどして暮らすが、集落を離れて山に入り、野生化するとノネコとして区別される。環境省は山中に仕掛けたわなにかかれば、首輪があるなど人の管理下にあるとわかる猫を除いてノネコとして扱う方針だ。

8/31(金) 23:50配信 読売新聞
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(写真:読売新聞)
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