2018年9月3日 18時14分
 東京都台東区のマンションで昨年5月、高校3年の女子生徒(当時17歳)が殺害された事件で、嘱託殺人などの罪に問われた交際相手の少年(19)の裁判員裁判が3日、東京地裁(鈴木巧裁判長)であり、検察側は懲役5年以上10年以下の不定期刑を求刑して結審した。判決は7日に言い渡される。

 少年は同月3日夜、女子生徒に頼まれて首を腕で絞めて殺害し、翌4日朝に女子生徒の自宅マンションに放火したなどとして起訴された。検察側は論告で、女子生徒から妊娠を告げられ、「死なせて」と依頼された少年が、周囲に相談することなく短絡的に殺害したと指摘。「進学や就職、結婚など、無限の可能性があった女子生徒の将来を奪った責任は重い」と述べた。

 少年は最終意見陳述で「人生を奪っておきながら、自分が生き続けているのはすごく苦しい」などと涙ながらに謝罪。弁護側は最終弁論で保護処分が相当だと主張した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180903-OYT1T50102.html