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NFL開幕直前 ナイキ広告めぐり人種差別問題が議論に
2018年9月5日 6時25分

2年前、人種差別への抗議から国歌斉唱中に片ひざをついたアメリカのプロフットボール、NFLの元選手が、大手スポーツメーカー、ナイキの広告に起用されることになり、NFLの開幕を今週に控えて、再び、人種差別の問題が議論を呼びそうです。

ナイキの広告に起用されるのは、NFLで、フォーティーナイナーズのスター選手だった、コリン・キャパニック氏です。

キャパニック氏は、2年前の開幕戦で、当時、相次いでいた警察官による黒人への暴行事件に抗議するため、試合前の国歌斉唱の際、片ひざをつき、これが他の選手に広がったほか、全米で、こうした行動への論議が巻き起こりました。

広告では、キャパニック氏の顔がアップで使われ、「何かを信じろ。たとえすべてを犠牲にしてでも」というコピーが書かれています。

これを受け、一部のソーシャルメディアでは、ナイキを買わないよう呼びかける動きも出て、連休明けとなる4日のナイキの株価は、先週末に比べ、一時4%近く下落しました。

今月6日の開幕を控え、NFLでは、国歌斉唱では選手などに起立を求める一方、起立を望まない場合はロッカールームにとどまることができるようにしますが、開幕直前の今回の広告で、再び、人種差別の問題が議論を呼びそうです。