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自分の体で座位大腸内視鏡研究=長野県医師にイグ・ノーベル賞−米
2018年9月14日 11:58 
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【9月14日 時事通信社】独創的でユーモラスな研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が米東部マサチューセッツ州のハーバード大学で13日行われ、座った姿勢での大腸内視鏡検査を自らの体を使って研究した長野県の昭和伊南総合病院消化器病センターの堀内朗センター長(57)=松本市=が「医学教育賞」を受賞した。日本人の受賞は12年連続となる。

 研究自体は実を結ばなかったが、胃や大腸の内視鏡検査の負担軽減を模索してきた堀内氏は、授賞式前、時事通信に対し、「(今回の研究は)大腸がんによる死者ゼロを目指す自身の研究の原点になった」と振り返った。

 堀内氏は2004年に米医学誌で小児患者向けの細径大腸内視鏡が、通常の大腸内視鏡の使用が困難な患者に有用であると報告。座った姿勢で自らの大腸にこの内視鏡を挿入してみたところ、短時間で容易に挿入できたため、試行を重ねた。「(容易な挿入は)座位が排便時の姿勢だからではないか」と関心を持った別の米誌の勧めもあり、座位に焦点を当て、今回受賞した研究内容を06年発表した。(c)時事通信社