何者かが夜に忍び込み犯行に及んだとみられる
https://lpt.c.yimg.jp/amd/20180918-20021002-kantelev-000-view.jpg

一体、誰が何のためにこんな卑劣なことをしたのでしょうか?兵庫県の六甲山で開かれているアートイベントで展示されていた動物のオブジェが何者かに壊されました。

【イベントの主催者】
「まず、足が取れてる、蹴ったり、登ろうとしたのか靴の跡があります」

さらに、タバコの火を押し付けたようなあとも…。

無残にも壊されたのは「鹿・いたち・鳥」をモチーフにした作品です。
六甲山で9月8日から開かれているイベント「六甲ミーツ・アート」で展望台の柵に展示されていました。

【記者リポート】
「観光客が景色を見に訪れるこちらの展望デッキの一角がこのように喫茶スペースになっています。この柵のむこうに作品は展示されていましたが1m以上の柵を乗り越えて何者かが作品を壊したものと思われます」

施設の職員が異変に気づいたのは16日の朝。鹿の足は折られて、展望台から落とされ、鳥のオブジェは行方不明になっていました。

作品を作ったのは大阪府堺市のアーティスト笠井祐輔さん。

【笠井祐輔さん】
「ほんとに壊し方が異常というか、かなり丈夫な素材で作っていたのでとてもショックでした。企画を含め6ヵ月くらいかけてつくっていたので本当にその6ヵ月がなんだったのかというのと会期、始まって1週間で壊されてしまったのでイベント自体、自分にとってなくなってしまうという思いがあった」

「六甲ミーツ・アート」は六甲山の自然を感じながらピクニック気分で約40点あるアート作品を楽しめる展覧会。

笠井さんの作品は人間と動物の共存がテーマで、動物たちが神戸の景色を眺めている様子を表現、お客さんからも人気が高かったといいます。

【六甲山を訪れた人】
「ひどいことをする人がいるもんですね」
「(作品が)あるのかなと思って探したんですけど、なかったのでそういうことだったんですね。せっかく作った人の思いとかほんと悲しいですね」

【笠井祐輔さん】
「こういう行為で負けたくないという気持ちもありますしできるだけ早く制作して展示できるようにそして多くの方に見ていただけることを励みに取り組んでいきたい」

イベントの主催者は、被害届を出していて、警察は、何者かが夜に忍び込んで犯行に及んだとみて器物損壊の疑いで捜査を進めています。

9/18(火) 20:03
関西テレビ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180918-20021002-kantelev-l28