全国47都道府県の地元の味をポテトチップスに落とし込んだカルビーの「?JPN(ラブジャパン)」プロジェクトで1日、同社は福島県庁で会見し、今年度第1弾として、会津地方伝統の祝祭料理「こづゆ」を再現した「こづゆ味」を福島の味と発表した。

 プロジェクトは一昨年、単品で開発された福島名物「いかにんじん味」が好評だったことから昨年、スタート。「青森にんにく味」「秋田しょっつる鍋味」「大阪たこ焼き味」などが発売され、全国で1700万袋を売るヒット企画となった。今年は2年目で第1回同様、福島が先陣を切った格好だ。

 1日午後、内堀雅雄知事に新商品を紹介した伊藤秀二社長は福島市出身。「ヒットした、いかにんじんは郷里・福島のある中通りの名産。思い入れが強い。第2弾は主張しすぎないふっくらとした味にした」。こづゆ味を食べた内堀知事は「ホタテのだしに野菜の味わいが口に広がる。こづゆの味ですね」と太鼓判を押した。全国の味を紹介するプロジェクトを「ポテトチップスの甲子園大会のようなもので大変、面白い。地方から日本の力を掘り起こしている」と称賛した。

 同社は里芋、にんじん、タケノコなどさまざまな野菜を使うこづゆの味わいを引き出す上で、「個々の素材が主張し過ぎず、まとまりのある味を引き出すのに苦労した」という。

 第1弾の発売は29日から。秋田や北海道、新潟から京都、和歌山、香川、熊本など16道府県の品を、東北や北海度、関東などのブロックごとに売り出す。第2弾は来年1月21日、第3弾は3月4日の予定。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181001-00000578-san-bus_all