2018年10月2日 16時42分
ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった京都大学特別教授の本庶佑さんの研究を基に開発されたがんの治療薬「オプジーボ」で治療を受けている東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は、「もっと多くのがんに採用されればいい」と話し、オプジーボのさらなる活用に期待を寄せました。

本庶さんの発見を基に開発されたがんの治療薬「オプジーボ」は、肺がんや胃がんなどの治療薬として、これまで国内で2万5000人以上に使われています。

元総理大臣で、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長は、3年前に肺がんの手術を受け、その後、オプジーボによる治療を始め、それ以降は体調が回復したことを公の場でみずから披露していました。

森会長は2日、NHKの取材に対し、「3年前は医者に『もうだめだ。年内いっぱいしかもたない』と言われていた。今も、体はつらいが、頑張らないといけないという思いでやっている」と述べました。

そのうえで「今後の研究や開発のために副作用を学会に報告している。もっと多くのがんに採用されればいい」と話し、オプジーボのさらなる活用に期待を寄せていました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181002/k10011655371000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181002/K10011655371_1810021647_1810021650_01_03.jpg