宮崎市青島のビーチに漂着し、地元の人や観光客の救出活動で海に帰したクジラの死骸が、同市加江田の砂浜に打ち上げられた。

 ビーチで救出活動の指揮をとった西田伸・宮崎大学准教授(保全生物学)によると救出した翌日の6日朝、地元住民が死んだクジラを見つけて警察署に連絡した。体長5、6メートルのオスで、体についた寄生虫の場所などから救ったクジラと断定した。

 死骸は調査や解体を終えた後、砂浜に埋めた。取り出した骨は骨格標本にする予定という。西田准教授は「非常に残念。救出したクジラが死骸で発見される例は多く、救出の難しさを痛感した」と話した。(高橋健人)

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