>>350 >>1

https://ja.wikipedia.org/wiki/対立教皇

第一十字軍の発端は、ローマやラベンナに入ることができず神聖ローマ皇帝と対立して弱体化した教皇ウルバヌス2世が
ビザンチン帝国からの要請に対する会議で「Deus Vult」と叫んだ領主の一人の声に賛同するものが多くいたので雰囲気に
のったことに由来する

その後ウルバヌス2世は、犯罪者に兵士になれば免罪する前代未聞の策を用いた
ウルバヌス2世が十字軍を計画する丁度1ヶ月まえには、最大の支持者であるフランス国王フィリップを破門しており関係が悪化していた
(フィリップは以後も何度も破門され、そのたびに面従腹背をくり返し、破門と破門解除をくり返した)

https://ja.wikipedia.org/wiki/クレメンス3世 (対立教皇)

クレメンス3世は対立教皇の中でもグレゴリウス7世から数えて4代にわたってローマで強大な影響力
を保持し、その実力は正当とされている教皇を上回っていたことから正式な教皇と見なされることもある。

https://en.wikipedia.org/wiki/Pope_Boniface_VIII#Conflicts_with_Philip_IV

ローマ教皇ボニファティウス8世の例でもわかるとおり、カトリック教会のトップである教皇は1302年でさえ国王によって実質的に
殺された歴史もあり、国家権力や他のキリスト教国と時勢によって同床異夢・異榻同夢であっても同一ではない

キリスト教世界でよりも、何の根拠もない思い込みの陰謀論が幅を聞かせる日本のほうがローマ教皇を
過大評価していることは明らかだ

ヨーロッパでは短期間を除いて何よりも王権が強かったというのが一般的な受け止められ方だろう

アレクサンデル6世やウルバヌス2世のように政治権力が弱く権力維持に奔走した精神異常者もいた
ボニファティウス8世にいたってはフランス国王に半ば殺されている

こうした歴史は知らずに、被害者カードをちらつかせるのは自称保守に朝鮮朱子学に洗脳された愛国火病カルトが多い証左だろう

日本人が普段特定国のターゲットにされている偏見の類似物をヨーロッパ諸国に対してぶつけるているわけだが
当事者が死に絶えた500年前のことに怒りを覚えるのだから極めて儒教的ではある

つかのまの道徳的勝利で薄っぺらく安っぽいプライドを満足することに熱中し破滅に向かうのは極めて朝鮮朱子学的と言えるだろう