米国が建設を計画している月上空の宇宙基地について、建設費が最大4200億円になるという試算を、宇宙航空研究開発機構(JAXAジャクサ)がまとめたことがわかった。23日に開かれた文部科学省の有識者会合でJAXAが明らかにした。

 JAXAによると、新たな基地の重さは国際宇宙ステーション(ISS)の約6分の1にあたる約70トンで、4人の宇宙飛行士が滞在できる。米航空宇宙局(NASA)は2026年頃の完成を目指し、日本も参加に向けた検討を進めている。

 JAXAがNASAからの情報などを基に試算した結果、基地の建設費は3100億円〜4200億円になったという。JAXAはこの日の会合で、長期滞在に必要な水の再生や二酸化炭素の除去技術などで貢献し、日本人宇宙飛行士の月面探査の実現につなげたいとの考えを示した。ただ、日本が参加する場合の負担額は明言しなかった。

2018年10月24日 07時25分
https://www.yomiuri.co.jp/science/20181023-OYT1T50110.html