茨城県水戸市三の丸にあるスタンド酒場「ニューもっさん」に、毎日のように女子高生の長い行列ができる、ともっぱらの噂だ。昼飲みのオッサンたちもいる立ち飲み屋に、女子高生が集まるとは、いったいどういうことなんだ?

 ということで、Jタウンネット編集部は11月8日、「ニューもっさん」のほか、水戸市内で「大衆酒場もっさん」「炭火焼ろばた屋」などを経営する井川智司社長に電話で話を聞いた。

「私はこれまで居酒屋を経営していましたが、立ち飲み、テイクアウト重視の店をやってみたいと思い、今年の8月28日、『ニューもっさん』をオープンしました。営業時間も12時からで、立ち食いできる食品、持ち帰りできる惣菜をメインに品揃えしています。ランチタイムにOLさんがお弁当を買いに来たり、主婦が夕方お惣菜を買いに来てもらえる店にしたかったのです」
そう語る井川さん。「もちろん昼間からお酒を提供していますが、サワー190円、もつ煮込み190円という安さが特長です。さっと飲んで、さっと食べて、さっと帰っていただくのが理想なので、椅子は置いていません」とのことだ。

ここまで聞くと、女子高生とはまったく縁がないように思えるが...。実は、この店で提供しているチーズハットグというメニューが、大人気なのだという。

「チーズハットグというスナックは、韓国でファストフード店を経営する友人をとおして知りました。韓国には年に何回も遊びに行くのですが、現地で大変な人気でした。材料や作り方も韓国流の方法を教えてもらい、8月の『ニューもっさん』開店に合わせて提供することにしたのです。10月上旬くらいから売れ行きが爆発的に上昇し、1日300本ほど売れることも......」

1本400円。こうした手頃な値段も相まってか、チーズハットグの客の9割が女子高校生だという。平日はざっと200人以上は集まるのだ。行列ができはじめる17時頃から、19時までの限定販売だ。「夜遅く買いに来られても困りますからね、19時までと決めています」と井川社長。

「当店のチーズハットグは、生地が柔らかいのが好評のようです。チーズとポテトが売れ筋で、リピーターも多いんですよ。溶けて長く伸びるチーズはとくに好きな方が多いようで、写真や動画に撮ってSNSに投稿するのが流行りですね」。

インスタグラムで「#チーズハットグ」「#ニューもっさん」と検索すると、写真がたくさん公開されていると、井川社長は話してくれた。新たなメニューも開発中とのこと。「最近は、塾帰りの小中学生の姿も見かけるようになってきました」。

立ち飲み屋の前に、女子高生や小中学生が長い行列が......、水戸市はすごいことになっている。

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/15571810/
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