在日に乗っ取られる前の「朝日新聞 天声人語」 1963年9月28日
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●李ライン海域で日本漁船がまた捕獲された。

韓国警備艇の武装した隊員が乗り移り三十四人の日本人船員を連行している。

同じ二十七日の朝、別の漁船も追われ十人の船員は海に飛びこんで逃げ、

船長は一時重体だったという。冷たい海中をいのちがけの避難だ。

李ラインでの無法がまたはげしくなった。

この海域はいま、アジ、サバの盛漁期で、五、六百隻の日本漁船が出漁している。

そこをねらって韓国警備艇は不意打ちをかける。

ライトを消し、島陰づたいに近寄り、銃撃をあびせたりする。

日本側も巡視船を増やし、厳戒警報を出しているが、捕獲は防ぎきれず、

今年になってすでに十六隻。昨年一年中に捕獲された数よりも多い。

李ラインを越したという理由だけで、これまでに多数の船員が釜山の刑務所に入れられ、

船はとりあげられている。優秀船だとそれが韓国警備艇に早変わりして、

日本漁船を追ってくる。海の狼のような韓国警備艇の仕業だ。