中華民国(台湾)と外交関係を有する太平洋の島国パラオのトミー・レメンゲサウ大統領は13日、台北市内で記者会見を開いた。中国からの圧力について質問されると、友情は努力によって築かれるものであり、圧力や強要によって得られるものではないと述べ、中国に理解を求める姿勢を示した。

レメンゲサウ大統領は、外交政策における相互尊重の重要さを強調。国の規模にかかわらず、互いに尊重し合うべきだと語った。自由や主権、人権、民主主義を重視する考えを示し、他の国にもパラオのこの原則や価値を尊重してほしいと語った。

また、経済的発展とともに環境保護を大切にする立場を明らかにした上で、パラオを理解し、尊重する仲間と連携したいとの考えを表明。台湾の投資家に感謝を示し、台湾企業の高級ホテルへの投資に期待を寄せた。

レメンゲサウ大統領は台湾からの招きを受け、10日から14日までの日程で滞在。2016年5月の蔡英文総統の就任式典への出席以来の公式訪問で、12日には蔡総統と首脳会談を行った。

台湾と外交関係を続けるパラオは近年、中国からの圧力を受け、観光客激減の問題に直面している。

写真=パラオのレメンゲサウ大統領
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