青森南高校(福士順一校長)とことし5月に友好提携を結んだ、ロシアの公立サンクトペテルブルグ583番校の女子生徒4人が14日、青森県十和田市の十和田めぐみ保育園(福士勝子園長)を訪れ、園児たちと触れ合った。日本の女子高校生に当たる年代の女子生徒たちは10日から県内に滞在中。園児たちと共に、楽しいひとときを過ごした。

 女子生徒たちは保育園に到着するとロシアの伝統衣装に着替え、踊りを披露。園児たちと一緒にイネの脱穀に参加し、おんぶなどの保育も体験。一緒に昼食をとった。

 ポリーナ・ニキーティナさん(17)は「日本の子どもたちは何でもよく食べる。びっくり。子どもたちが本当に大好き。幸せな気分」。タチアナ・ベログローワさん(17)は「日本の子どもたちは本当にかわいかった。外国人の私たちにも友達のように接してくれた」と笑顔で話していた。

 青森南高は外国語科があり、全国でも20校程度しかないというロシア教育を行う高校。昨年、国際交流団体の招きで583番校の生徒が青森南高を訪れる機会があり、女性生徒の明るさが印象に残ったことから、友好提携締結の話が持ち上がった。

 583番校には日本の小学校1年生から高校2年生に当たる年代の約900人が在籍。高校生に当たる生徒たちは、男子の多くが理工系の別の学校に進学するため、7割が女子という。

 5月に青森南高の福士校長が提携締結のために現地を訪れた際、ロシア側から日本の教育や十和田湖の景観への興味が感じられたことから、今回の訪問プログラムに、福士校長の妻が園長を務める保育園の訪問を組み込んだ。

 女子高生たちはこの日、奥入瀬渓流も散策。県内には16日まで滞在し、都内観光も楽しんで19日に離日する。来年3月には青森南高校生がロシアを訪れる予定。

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