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砲弾事故 陸自が周辺区長らに説明と謝罪 滋賀 高島
2018年11月17日 18時04分

滋賀県高島市にある陸上自衛隊の演習場から発射された砲弾が近くの国道付近を直撃し車に被害が出た事故で、陸上自衛隊は17日、演習場の周辺の区長らに事故の経緯を説明し謝罪しました。

今月14日、高島市にある陸上自衛隊の饗庭野演習場から発射された迫撃砲弾1発が目標地点から大きくずれて近くの国道付近を直撃し、破片が車にぶつかって窓ガラスが割れるなどの被害が出ました。

これを受けて陸上自衛隊は17日、演習場の周辺の14の地区の区長らを対象にした説明会を市内3か所で順番に開いています。

このうち、演習場から7キロほど離れた市の朽木支所で行われた説明会には、周辺の7つの地区の区長のほか福井正明市長と今回の事故で車に被害を受けた男性も出席しました。

説明会では、演習場を管理する今津駐屯地の水谷清隆司令が「住民の皆様に多大なる不安な思いをさせたことを深くおわびします」と謝罪したうえで、事故の経緯を説明しました。

続いて、中部方面総監部の今村武防衛部長が、総監部内に事故調査委員会を設置し事故原因の究明と再発防止策を協議することを報告しました。

これに対し、参加した区長の1人からは「演習場の近くには住宅もあり、国道も走っている状況を十分に認識したうえで訓練をしているのか」と批判の声が上がりました。

説明会に出席した朽木市場地区の岡本義弘区長は「いつも利用している道路でこのようなことが起きるのはやはり怖いので、二度と起きないようしっかり対処してほしい」と話していました。

説明会は、17日午後5時からと午後8時からも別の会場で開催されます。

車の被害受けた人は

朽木支所で行われた説明会には、今回の事故で車の窓ガラスが割れるなどの被害を受けた地元の漁業協同組合の組合長、川村長太郎さんも参加しました。

説明会のあと、川村さんは「着弾したときの音は雷のような、何とも言えない音だった。自衛隊にはこのようなことが二度と起きないようにしてほしい」と話していました。