https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181118/k10011715441000.html

旧日本兵か サハリンで2人の遺骨の追悼式 帰国へ
2018年11月18日 22時00分

かつての樺太、今のサハリンでことし8月に見つかった旧日本兵とみられる2人の遺骨の追悼式が18日に現地で行われ、戦後73年たって日本への帰国を果たすことになりました。

サハリン中部のスミルヌイフ周辺では、第2次世界大戦の終戦直前、旧日本軍と旧ソビエト軍の間で激しい戦闘があり、ことし8月、ロシアの市民団体の調査で旧日本兵とみられる2人の遺骨が見つかりました。

18日、戦没者の遺骨を収集している日本の団体や厚生労働省の担当者などがスミルヌイフを訪れ、追悼式が行われました。

仮設の祭壇を前に参列者全員で黙とうし、花を手向けて祈りをささげました。

そのあと、2人の遺骨は木製のやぐらの上で火葬されました。

2人の身元はわかっていませんが、今月21日、日本への帰国を果たすことになっています。

参列した日本戦没者遺骨収集推進協会の徳永厚成北方地域主任は「70年以上という長い期間がたってしまったが、無事こうして日本にお迎えすることができて喜んでいます」と話していました。

厚生労働省によりますと、サハリンや千島列島では去年までに旧日本兵とみられる300人余りの遺骨が日本に持ち帰られていますが、終戦から73年がたち、多くの遺骨は身元がわかっていないということです。