https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181130/k10011729791000.html

おととしの熊本地震からの復興を願って、人気漫画「ONE PIECE」の主人公「ルフィ」の像が熊本県庁に設置され、除幕式が行われました。

式には県の職員などおよそ1500人が参加し、蒲島知事が「『ONE PIECE』は世界中で愛されています。復興のシンボルとなる銅像が
完成して喜ばしいです」とあいさつしました。

そして「ONE PIECE」を手がけた熊本市出身の漫画家、尾田栄一郎さんの母校の東海大学付属熊本星翔高校の生徒たちが
アニメ「ONE PIECE」のオープニングテーマを演奏する中、ルフィの銅像がお披露目されました。

台座の上に立ったルフィの銅像は、高さが1メートル74センチで、空に向かって右腕を突き上げています。

この銅像は、漫画のキャラクターによって熊本地震からの復興支援に尽力したとして県民栄誉賞を贈られた尾田さんが申し出て県が設置し、
多くの観光客が訪れることが期待されています。

熊本地震で大きな被害を受けた益城町にある広安西小学校の6年生で、式で歌を披露した男子児童は「大好きなルフィの銅像が
できてうれしいです。復興につながってほしいです」と話していました。

除幕式には、漫画家、尾田栄一郎さんの両親も出席しました。
母親の実恵子さんは「立派なルフィ像が熊本地震からの復興と熊本の発展につながっていけばいいと思う。息子は
『これからも支援を続けていく』と言っているので、末永くルフィを可愛がってほしいです」と話していました。

また、熊本県庁本館のロビーには尾田さんがSNSで公開しているルフィ象の完成に寄せたコメントが展示されました。
この中で、尾田さんは「熊本へ旅行のおりにはぜひ一緒に写真撮ってってください!!」「ありがとうございます!!」
などとコメントしています。

さらに、尾田さんはコメントの中で「熊本での震災から2年以上たち、その間も日本各地でいろんな災害が起きてしまいました。
みんなが自分にできる範囲の協力をせねばなりませんが、このルフィもまた少しでも熊本に人を呼ぶきっかけになってくれれば、
たいしたやつです!」と述べています。