名古屋市の中心部で出没が相次ぐアライグマ。好物が仕掛けられたワナで5日、1匹が捕獲されました。残りの仲間はどこにいるのでしょうか。

 「いました、あちらのオリの中ですね。アライグマです、今、ちょっとぐったりした様子に見えます」(記者)

 名古屋市の中心部で捕獲されたのは、体長がおよそ70センチのメスのアライグマで、5日午前6時ごろ、会社に出勤してきた人がワナにかかっているのを見つけました。

 「(捕獲されて)よかった。子どもも通るし、感染症もあるから」(ワナが設置された会社の人)

 「かわいそうかな・・・。皆で飼えばいいと思ってたくらい」(ワナが設置された会社の人)

 数日前から複数のアライグマの目撃情報が相次いでいた名古屋市中心部。少なくとも4匹がいるとみられ、名古屋市が4日、アライグマの好物のカラアゲを入れたワナを4か所に、合わせて10個仕掛けていました。設置からわずか一晩でワナにかかったアライグマ。

 「業者が今、アライグマのオリを回収しに来ました。少し暴れている様子です」(記者)

 連絡を受け、駆けつけた市の生物多様性センターのスタッフらに引き取られました。

 「大変残念ですが・・・殺処分という形になります。引き続き他の場所でワナをかけていますので、他の個体の捕獲に努める」(なごや生物多様性センター 高尾知基さん)

 一方、別のワナでは・・・

Q.カラアゲ残っていますね?

 「落ちちゃっているね」(駆除業者)

 カラアゲを食べた跡がありましたが、アライグマの姿はありませんでした。

 「かかる前にエサだけかじって逃げていったと思う」(なごや生物多様性センター 安田健一さん)

 市は、カラアゲのほかに、こちらも好物だという「キャラメル味のスナック菓子」を追加し、他のアライグマの捕獲を急ぐ方針です。

12月5日 TBS
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3541659.html
http://news.tbs.co.jp/jpg/news3541659_38.jpg