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中国人40人以上行方不明事件 フェリーで北海道入りか
2018年12月7日 2時17分

北海道木古内町で、短期滞在ビザなどで入国した中国人11人が不法残留などの疑いで逮捕され、40人以上が行方不明となっている事件で、中国人は、入国したあと、千葉県の業者を通じて集められ、数人ずつ車で青森港へ向かい、フェリーで北海道に入ったとみられることが関係者への取材で新たにわかりました。

先月、北海道木古内町で、隣の知内町にある太陽光発電施設の建設現場に派遣されるなどしていた中国人11人が不法残留などの疑いで警察に逮捕されました。

さらに、ほかにも47人が行方不明となっていましたが、関係者によりますと、このうち、通訳兼作業員1人と連絡がつき、不法残留ではないことが確認されたということです。

これまでの調べで、いずれも、千葉県内の同じ業者を通じて派遣されていましたが、多くは、入国したあと、本州から数人ずつ車で青森港へ向かい、その後、フェリーで北海道に入ったとみられることが関係者への取材で新たにわかりました。

NHKが関係者から入手した、中国人が使ったとされるフェリーのチケットの画像では、ことし8月22日の夜、合わせて4人が青森港と函館港を結ぶ便に乗船したことが確認できます。

派遣された中国人の多くは、現場の元請け会社に「永住者」や「定住者」と記載された在留カードのコピーを提出していたということで、警察は、違法な就労が組織的に行われていた疑いがあるとみて調べています。