高知県沖 米軍機墜落は「空中給油中に衝突」
2018年12月10日 6時28分

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今月6日未明、高知県沖でアメリカ軍岩国基地の戦闘攻撃機と空中給油機が墜落した事故について、アメリカ軍は、「2機が空中給油の任務中に衝突した」と事故当時の状況を初めて明らかにしました。

今月6日未明、山口県にあるアメリカ軍岩国基地に所属するFA18戦闘攻撃機とKC130空中給油機が、高知県沖の上空で訓練中に接触して墜落しました。
2機には合わせて7人が乗っていて、これまでに2人が救助されましたが、このうちの1人が死亡し、残る5人は今も見つかっていません。

事故当時の状況についてアメリカ海軍安全センターは「2機が空中給油の任務を行っていた際に衝突した」と公表しました。

アメリカ軍はこれまで訓練に空中給油が含まれることは認めていましたが、給油の作業中に事故が起きたことを明らかにしたのは初めてです。

また、行方が分からない5人については、いずれもKC130空中給油機の乗組員であることも明らかにしました。

そのうえで、軍の航空機事故の4段階評価のうち、最も重大な「クラスA」にあたるという見解を示しました。

夜間の空中給油はリスクが高いとされ、おととし12月には、沖縄の普天間基地に所属する輸送機オスプレイが夜間の訓練中に空中給油機のホースと接触し、その後、沖縄県名護市沖の浅瀬で大破する事故も起きています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181210/k10011741191000.html