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止まったままのリフトに雪が積もり、客のいないゲレンデもがらんとしていた=2018年12月14日午前、仙台市泉区のスプリングバレー泉高原スキー場

 宮城県内はいよいよ本格的なスキーシーズンを迎える。だが今年は暖冬の影響で、各地のスキー場は雪不足が続く。スキー場開きの式典や安全祈願祭をしたスキー場もあるが、営業開始は遅れ気味で、関係者はまとまった雪を待ち望んでいる。

 泉ケ岳の斜面に広がるスプリングバレー泉高原スキー場(仙台市泉区)。オープン予定だった14日、ゲレンデにスキーヤーの姿はなかった。一帯は雪に覆われているが、まだ足首程度の深さしかなく、この日のオープンを断念した。広々としたコースには人工降雪機が並ぶが、気温が下がらないと稼働できず、圧雪車も待ちぼうけだ。

 担当者によると、ゲレンデをオープンするには40センチ以上の積雪が必要だが、14日午前の段階ではまだ15センチほどで、山頂付近でも40センチに届かない。ひと足先に、13日には安全祈願祭を開いた。「毎日天気図とにらめっこ。今月中には営業を始めたい」

 オニコウベスキー場(大崎市)も14日のオープンを予定していたが、雪不足で延期を決めた。13日朝の時点で、リフト乗り場付近の積雪は10センチ程度。「1回滑れば地肌が現れる場所もある」という状況だ。人工雪の設備がなく、担当者は「あと30〜40センチはほしい。雪が降ってくれるのを待つしかない。いつオープンできるか、見通しはつかない」と話す。

 みやぎ蔵王えぼしリゾート(蔵王町)は、10本あるゲレンデのうち、標高1100メートル付近にある石子ゲレンデ(長さ500メートル)だけが滑走可能になり、11日にオープンさせた。

 スキー場開きの式典は11月30日だったが、雪が少なかったため、25台の人工降雪機と圧雪車をフル稼働させて営業にこぎつけた。積雪は20〜30センチとなり、1日約300人のスキー、スノーボード客が訪れている。

 「人工降雪機がなかったら、こんなに早くスタートできなかった。雪はもちろん、気温が下がってほしい」と担当者。22日からの3連休には、ふもとのゲレンデも開けたいという。

 みやぎ蔵王スキー場すみかわス…

朝日新聞デジタル 2018年12月15日8時48分
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