https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181215/K10011748611_1812151843_1812151844_01_02.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181215/k10011748611000.html

2018年12月15日 18時37分

原子力発電所の建設を積極的に推し進めている中国で、フランスの技術を採用した新型の原発が世界で初めて営業運転を開始し、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、「原発離れ」が進む国もある中、新型の原発の稼働が相次いでいます。

中国の国有企業とフランスの大手電力会社「EDF」は、14日、南部・広東省の台山原子力発電所に「EPR=ヨーロッパ加圧水型原子炉」を採用した新型の原発を建設し、営業運転を開始したと発表しました。

中国とフランスは、原子力分野での協力を進めていて今回の新型の原発が営業運転するのは世界で初めてだということです。

中国国営の新華社通信は、原発の出力は175万キロワットと、1基当たりとしては世界最大になるとしていて、「両国のエネルギー分野の協力における重要な出来事だ」と伝えています。

中国では、東京電力福島第一原発の事故を受けて、新たな建設計画の承認手続きを一時凍結するなどしましたが、その後は、原発の建設を積極的に推し進めています。

現在建設が進んでいる原発は世界で最も多くなっていて、ことし9月にも、東部の浙江省でアメリカの技術を採用した原発が営業運転を始めるなど、新型の原発の稼働が相次いでいます