今年も様々な事件が起きたが、外せないのは“紀州のドン・ファン事件”だろう。5月、和歌山県田辺市に住む資産家の野崎幸助氏が自宅で不審な死を遂げ
た。体内からは致死量の覚醒剤成分が検出されたが、生前、同氏が覚醒剤を常用していたという話は皆無。死亡推定時刻に自宅にいたのは、2月に結婚した
55歳年下の若妻Sさんと、家政婦のAさんだけ。防犯カメラの映像からは外部からの侵入者は確認されていない。スポーツ紙記者の話。

「大胆な犯行と登場人物が限定されることから、事件解決は時間の問題だと誰もが思いました。しかし、予想外に捜査は難航し、いまだ他殺なのか自殺なの
かも不明なままです。このまま迷宮入りも囁かれるほどです」

野崎氏の10〜20億円にのぼる遺産をめぐっては、その大半を若妻Sさんが相続することが決まっている。10月下旬には野崎氏が経営していた会社の代表取締役にSさんが就任。もっとも自分で会社を切り盛りしようという気は毛頭なく、目当ては毎月の役員報酬だ。このほか、野崎氏が乗っていたベンツもSさんが我が物顔で乗り回しているという。こうしたSさんの態度に野崎氏の遺族が激怒。法廷闘争も辞さない構えを見せている。

 週刊誌デスクは「Sさんの社長就任は株主総会を経ておらず、手続き上、大きな問題がある。一説には取締役就任直前に1億円もの金が『報酬』名目でSさ
ん側に流れたという話もある。ベンツを含めた会社資産の私的流用も指摘されており、遺族はSさんを告発するつもりがるそうです」と明かす。

 骨肉のバトルは法廷に移りそうだが、肝心の捜査の方はどうなのか? 週刊誌記者が声を潜めて次のように語る。

「捜査は水面下で続いています。捜査員いわく『1周回って、最初のところに戻ってきた』とのこと。それが何を意味するかはわかりませんが、年明け早々
にも何らかの動きがあると言われています」

事件が起きて、真っ先に怪しまれたのは…。劇的なクライマックスを迎えるかもしれない――。

タコソース
https://tocana.jp/i/2018/12/post_19224_entry.html