電事連の「自由化されたら原発運用するカネが稼げない」という悲鳴にも似た必死の訴えを無視して

2014年安倍政権は、電力を完全自由化する閣議決定を2015年に実施することを決め
原発が独占していた20兆円の電力市場を、原発以外の様々な発電に市場解放することにした

そこで「電力の完全自由化なんてされたら原発は維持できなくなる」と訴え続けていた、当時の電事連会長の関西電力社長が
藁にもすがる思いで頼ったのが、安倍に冷や飯を喰わされていた
石破・石原・小池たち

彼らは

この時期に安倍は解散などしたくはないだろうから、外遊中に解散風を吹かせれば、困った安倍が
来年2015年の電力完全自由化の閣議決定を思いとどまらせる交渉のテーブルに着くだろう・・という目論見で

2014年の年末近く、安倍総理が、APEC首脳会議(中国)、ASEAN関連首脳会議(ミャンマー)、G20首脳会合(豪州)出席のために外遊中(11月9−17日)の
11月11日午後から日本国内で解散風を吹かせまくった

しかし、安倍は、そんな電事連や石破たちの思惑など完全無視して、
外遊先から「じゃ、解散しよう」と官房長官に連絡し、
本当に解散しちゃって、あっという間に12月14日投・開票が確定的となった

慌てたのは石破・小池・石原だ
まさか本当に解散されてしまうなんて思ってもいなかったモノだから、出陣式をしたモノの、言葉数も少なく黙々と鰻を食べるお通夜状態(^_^;

結果、安倍大勝で、逆に電力完全自由化を、決定的な確実なものにしてしまい

安倍は、2015年 3月に予定通り反対意見も全く出ず、電力完全自由化関連法案を閣議決定

2015年 6月には、
大手電力会社に送配電部門の分社化を2020年4月から義務付ける「改正電気事業法」も成立させてしまった

幹事長から引きずり降ろされて地方創生大臣にされ、石破派からの入閣はゼロと、仲間を入閣させることもできなかった石破の求心力は
このことをきっかけに、さらに低下し
小池は石破・石原を見限って、行動を別にするようになり、のちに、都知事選に打って出ることになる