16 :幸ちゃん ◆5V9dS9MYZOAP [kotchian]:2018/12/15(土) 13:37:25.45 ID:6uz0kqXQ0
日産ゴーン前会長の後任選び、17日から先送りか
https://digital.asahi.com/articles/ASLDG567LLDGULFA02N.html?rm=613

 仏ルノーは13日の取締役会で、カルロス・ゴーン容疑者(日産自動車前会長、64)のルノーでの会長兼CEO(最高経営責任者)職の解任を見送った。資本関係の見直しに前のめりな日産を牽制
(けんせい)し、結論を先延ばしにしたい意図が透ける。日産もゴーン前会長の後任を17日の取締役会で決めることはせず、時間をかけて選出する方針に転じた。両社のせめぎ合いが続き、「ゴーン後」
の両社の体制がなかなか定まらない。

 ルノーが会長兼CEO職の解任を見送るのは、ゴーン日産前会長の逮捕直後に開いた先月20日の取締役会に続いて2度目。会長職を解いた日産、三菱自動車との足並みは乱れたままだ。

 ルノーが今月13日に出した声明では、ゴーン前会長から不正行為に関する反論の情報が得られていないことを解任見送りの理由に挙げた。この日の取締役会では2015〜18年のルノーでの役員報酬
に関する内部調査結果も報告されたが、現時点でゴーン前会長の法律違反は確認されなかったとの内容だったという。

 ルノーが解任を再び先送りしたのは、ルノーと日産の「接着剤」の役割を果たしてきたゴーン前会長の解任により、日産への影響力が弱まることを懸念しているためだ。不正の内容をルノーの取締役に
直接説明したいとの日産の申し出を拒み、弁護士を通じた情報交換に限定したのも「時間稼ぎの狙いがある」(日産幹部)との見方が出ている。

 ただ、ルノーの経営陣の中には異論もあるようだ。

 ログイン前の続き日産三菱・ルノー連合の関係者によると、13日の取締役会で複数の取締役から解任見送りに疑問の声が出た。ブレア元英首相の妻で社外取締役のシェリー・ブレア氏も疑問を呈した
という。ただ、ルノーの暫定的な会長代行を務めるフィリップ・ラガイエット社外取締役は14日に出した声明で、会長の後継候補について検討していないと説明した。

「完全追放」シナリオ狂う
 ルノーがゴーン前会長の解任に踏み切るのを弾みに、日産は17日の取締役会でゴーン前会長の後任を決めたい考えだったが、「潮目」が変わったようだ。

 後任候補を選ぶ日産の社外取締役3人(ルノー出身者1人を含む)は、日産のガバナンス(企業統治)の立て直しに向けた組織づくりも担う。「ガバナンスがはっきりしないのに、後任会長の議論は
しにくい」として、社外取締役による14日の協議は主にガバナンスに時間を割いたという。17日の取締役会では第三者を交えたガバナンス委員会の設置を決め、後任会長選びは先送りされることになった。

 取締役会議長を兼ねる会長の後任を決められないと、ゴーン前会長を取締役からも外して日産から「完全追放」するための臨時株主総会の開催も難しくなる。ゴーン前会長の影響力が残ったままでは、
ルノーとの資本関係の見直しに向けた議論も進めにくい。日産側のシナリオは狂い始めている。(木村聡史、ロンドン=寺西和男)