0001ふてねこ ★
2019/01/07(月) 23:27:47.69ID:WeuJP44k91月6日(現地時間)、サムスンの家電関連米国子会社であるSamsung Electronicsは、テレビに関する発表を行った。
その内容は、同社のテレビ製品について、2019年春以降、アップルの「iTunes Movie」の再生と、iPhoneなどの画面を
テレビに映し出す技術である「AirPlay 2」をサポートするというものだ。
このニュースは、一見「よくあるテレビの機能強化」に見えるかもしれない。
しかし、実はこれは業界初の取り組みであり、また同時にアップルの「サービスモデル強化」という
ビジネスモデルの変更を示している。
1月6日午後現在(現地時間)、アップルはプレスリリースなど公式な広報コメントを出していないものの、
AirPlayに関する公式ぺージを更新し、
「主要テレビメーカーから、近日中にAirPlay 2の機能を搭載した製品が登場すること」
「テレビから音声アシスタント・Siriが使えるようになること」
を告知した。このため、CES期間中には、サムスン以外のテレビメーカーも、アップル製品との連動機能を備えた
製品のアナウンスをするものと予想できる(注:CESの本格的な発表ラッシュは日本時間の1月8日から始まる)。
■ライセンス提供で「自社ハード限定」方針を捨てるアップル
アップルは「iTunes」を介して映像配信ビジネスも行っている。映画やドラマを単品で販売したり
レンタルしたりするサービスとしては、いまだ世界最大級のシェアを持ち、「DVDを殺した」存在だ。
だがアップルはこれまで、iTunes Movieの再生機能について、他社にライセンスを提供してこなかった。
アップルは配信コンテンツをテレビで視聴するための機器として「Apple TV」を販売している。
過去には「アップルがテレビそのものの市場に参入する」との噂も流れたが、テレビビジネス自体の
旨味が少ないこともあってか、結局参入することはなかった。
同社は「ハードウエアから利益を得る」ことをビジネスモデルの軸に据えている。iTunes Movieの再生についても、
MacやiPhone、iPadなどの「アップル製品を買った人がより快適になる、魅力を増すためのサービス」という
意味合いが強かった。
だが、今回、サムスンなどへの正式ライセンスが行われたことで、こうした事情に変化が起きる可能性は高い。
Apple TVの販売にこだわる必要はなくなり、アップル製品以外では視聴させない、という方針を貫く必要も
なくなるからだ。
iPhoneなどのハードウエア売り上げの減速もあり、アップルは、コンテンツ販売手数料などのサービス収入を
より重視する方向にある。サービスからの収入を最大化するには、サービスが使える対応デバイスを増やす必要がある。
iPhoneを持っている人でも、Apple TVまで持っている人は少数派だからだ。
また今回、iTunes Movieのライセンス提供と同時に、iPhoneなどの画面をワイヤレスでテレビなどに表示する技術
である「AirPlay 2」もサムスンなどのテレビに組み込まれる。AirPlay 2は、テレビにスマホやタブレットの画面を
表示する技術として、安定性・操作性・画質の3点で、他の競合規格より優れている。Apple TVを接続することなく、
自宅のテレビでも使えれば、iPhoneやiPadユーザーにとっては喜ばしいことだろう。
https://www.businessinsider.jp/post-182787
BUSINESS INSIDER JAPAN 西田宗千佳 2019-01-07 17:45