https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190113/k10011776491000.html

13日朝の北海道は、晴れて地表の熱が奪われる放射冷却現象の影響などで、内陸部を中心に厳しい冷え込みとなり、
旭川市郊外の江丹別ではこの冬、全国で最も低い氷点下29度5分を観測しました。

札幌管区気象台によりますと、北海道の上空には寒気が流れ込んでいるうえ、内陸部では晴れて
地表の熱が奪われる放射冷却現象の影響で、13日朝は厳しい冷え込みとなりました。

旭川市郊外の江丹別では、午前7時40分に氷点下29度5分を観測し、この冬、全国で最も低い気温となりました。

また、各地の13日の最低気温は、
▽幌加内町で氷点下28度2分、
▽美瑛町で氷点下25度8分、
▽占冠村で氷点下25度4分などと、
道内にある173観測地点のうち53地点で、この冬の最低気温を更新しました。

気象台によりますと、道内は日中も冷え込みが続く見通しで、予想最高気温も多くの地点で氷点下となっています。

冷え込みは14日も厳しくなる見通しで、気象台は水道の凍結や交通への影響、体調の管理に注意するよう呼びかけています。


ダイヤモンドダスト現象も

北海道美瑛町では、13日朝の最低気温がこの冬いちばんの氷点下25度8分まで冷え込み、空気中の水分が冷えて
氷の結晶となって輝く、ダイヤモンドダストと呼ばれる現象が見られました。

美瑛町の山あいの地区では、厳しい冷え込みになると現れるさまざまな自然現象を撮影しようと、早朝から大勢のカメラマンが訪れ、
白い息を吐きながらファインダーをのぞき込んでいました。

山林を背景に、太陽の光を受けてダイヤモンドダストが見えると盛んにシャッターを切っていました。

町内ではほかにも、木の枝を覆うようについた霧氷や川の水面が凍るなどの現象も多く見られました。

旭川市から来た40代女性は「すごく寒く感じます。たくさん重ね着しましたが手が冷えすぎてじんじんします」と話していました。