【ロンドン時事】英議会下院(定数650)は15日夜(日本時間16日未明)、欧州連合(EU)離脱合意案の採決を行い、英領北アイルランド問題をめぐる不満を背景に、反対多数で否決した。

投票結果は賛成202、反対432と大差がついた。EU離脱を最重要課題とするメイ政権にとって「屈辱的な敗北」(英メディア)で、メイ首相は2016年7月の就任以降、最大の試練に立たされた。

合意案の批准には議会承認が不可欠。3月末の離脱期限まで70日余と残り時間が少なくなる中、英国が社会・経済に混乱をもたらす「合意なき離脱」へ向かう可能性も出てきた。

首相は否決を受け「下院の支持確保に何が必要かを見極める」と述べ、辞任する考えがないことを明確にした。今後の方針は21日までにまとめるという。

ただ、離脱派と残留派の不和が続く現状では、どんなプランの議会通過も容易でない。離脱の行方は混沌(こんとん)としている。 

1/16(水) 11:27
時事通信
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