【ニューヨーク=橋本潤也】米プロバスケットボール協会(NBA)のニューヨーク・ニックスに所属するトルコ人、エネス・カンター選手(26)が、
「(トルコ政府による)拘束や暗殺の恐れがある」と訴えてチームのロンドン遠征に同行せず、話題を呼んでいる。

 カンター選手は、米国在住の宗教指導者フェトフッラー・ギュレン師の支持者。エルドアン政権は、ギュレン師を2016年のクーデター未遂事件の黒幕と断定し、引き渡しを米国に求めている。
トルコメディアは、トルコ検察当局がカンター選手をテロ関連容疑で国際手配し、トルコへの送還を求める方針だと報じている。

 カンター選手は遠征試合が行われた17日に米CNNテレビに出演し、「トルコ政府は批判者を追い詰めて捕らえるので有名」と語り、政権に批判的な報道機関を弾圧してきたエルドアン政権を強権的だと非難した。

NBAトルコ人選手「拘束や暗殺ある」遠征拒否
2019年1月19日 21時47分
https://www.yomiuri.co.jp/world/20190119-OYT1T50086.html