中学時代に制服をきていた女性は、私服通学していた人よりも、電車やバス、道路などで体を触られるなどの被害に多くあっているーー。

世の中からあらゆるハラスメントを無くそうと有志で活動している「#WeToo Japan」が行った調査で、こうした傾向がわかった。1月21日、#WeToo Japanが東京・霞が関の厚労省記者クラブで会見し発表した。

調査に協力した荻上チキさんは「痴漢被害に気をつけましょうと(女性側の)態度や服装について言われるが、コントロールできない環境要因がハラスメントのあいやすさを高めてしまっている」と指摘した。

●通勤時間、長いほど痴漢被害経験多く
調査は、調査会社を通じて2018年8?9月の約1カ月間、東京、千葉、埼玉、神奈川に住む15?49歳の男女を対象にインターネットで行った。1万1876人の回答を分析した。

その結果、通勤通学している人で、過去1年間に電車やバス、道路などで痴漢被害にあった女性は、通勤通学時間が1?20分の人で8.3%だったのに対し、60分以上は19%と、通勤通学時間が長いほど、被害経験が多かった。

同様の場所で、中学時代の「体を触られる」被害経験を、制服の種別ごとに尋ねたところ、ブレザーが48.7%、セーラーが47.2%だったのに対し、私服は28.9%だった。

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