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機械・電機メーカー 業績見通し下方修正相次ぐ 中国経済減速で
2019年2月1日 4時38分

米中の貿易摩擦の影響による中国経済の減速を背景に、大手機械メーカー「川崎重工業」や電機メーカーの「富士電機」などが、相次いで今年度の業績見通しを下方修正しました。

このうち、川崎重工業は今年度1年間の売り上げの見通しを下方修正し、3か月前の時点の予想より250億円少なくなる見通しになったとしています。

これは、中国向けの産業用ロボットの受注が減少するなどしているためです。

川崎重工は「中国のマーケットの縮小傾向が鮮明になっている。イギリスのEUからの合意なき離脱の可能性も高まっており、これまで以上に先行きに不透明感が増している」としています。

このほか、電機メーカーの「富士電機」も中国経済の減速を背景に工作機械などに使われる半導体の需要が減っているとして、今年度の売り上げを従来の予想から50億円引き下げたほか、最終利益も35億円引き下げました。

富士電機の荒井順一執行役員常務は記者会見で、「昨年度の下半期に比べるとパワー半導体の受注が落ち込んでいる。今のような状況が来年度の第1四半期あたりまで続くのではないか」と述べました。

また、産業ロボット大手の「ファナック」も、中国経済の減速などを背景に受注が落ち込んでいるとして、今年度の営業利益を従来の予想より30億円、最終利益を4億円引き下げました。