広島の猫駅長・りょうま死ぬ 豪雨被災の芸備線復興待ち続け 14日に献花台設置
毎日新聞 2019年2月12日 21時44分(最終更新 2月12日 22時09分)
https://mainichi.jp/articles/20190212/k00/00m/040/233000c

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JR芸備線志和口駅周辺で乗客を迎えていたころのりょうま=広島市安佐北区白木町で2015年9月18日、菅沼舞撮影

 西日本豪雨で一部運休となったJR芸備線の志和口(しわぐち)駅(広島市安佐北区)の猫駅長「りょうま」(推定14歳)が12日夕、死んだ。住民団体「りょうまを見守る会」は14日午前10〜11時、同駅に献花台を設置し、最後の別れをする。

 2010年に同駅に現れ、13年から非公認駅長に。客足が途絶えた駅で乗客が戻るのと芸備線の復興を待っていたが、昨年末に体調を崩して先月末に広島市の動物病院に入院。今月9日に退院し、駅や「見守る会」事務局長の中原英起さん方で療養していた。

 中原さんによると、9日に駅の周囲を一周するなど元気な様子だったが、12日早朝に急変。動物病院で治療を受け、駅に帰って間もなく死んだという。中原さんは「駅の復興を見届けてほしかった」と涙ぐんだ。【菅沼舞】