平成最後の京大試験会場に小渕恵三氏? 恒例の折田先生像が登場

 2次試験の始まった京都大の吉田南キャンパス(京都市左京区)に
25日、恒例の「折田先生像」が登場した。今年は「平成」と書かれた
色紙を掲げた眼鏡の男性で、平成最後の2次試験に引っかけ、
官房長官時代に平成の新元号を発表した故小渕恵三元首相を
模したとみられる。

 張りぼての折田先生像は、かつて屋外に置かれていた旧制三高初代校長・
折田彦市の銅像にちなんで毎年置かれ、2次試験が終わると姿を消す。
制作者は不明だ。今年は、例年の定位置に大学側が入試中の禁止行為を
記した看板を設置。そのため、像は約20メートル離れた南側に
設置された。

 小渕氏を模したと見られる像はなぜか頭に特撮ヒーローの面を
斜めがけ。台座横の説明板には「折田彦市先生は内閣官房長官として、
平成の発表に尽力し、京大に赤いメガネの学風を築くために多大な功績を
残した人です。どうかエンジニアを責めないで下さい 竹下登」と
書かれていた。「平成」の読み仮名と同じく「平静」を保って
試験に臨んでほしいというメッセージとも受け取れる。

 受験生らは不思議そうに眺めたり、スマートフォンのカメラに
収めたりしていた。


京都新聞(2019年02月25日 09時40分)
https://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20190225000024

小渕元首相を模したと見られる「折田先生像」
(京都市左京区・京都大吉田南キャンパス)
https://www.kyoto-np.co.jp/picture/2019/02/20190225090035orita450.jpg