2019年2月26日 7時28分
巨額借金にあえぐGE バイオ医薬事業を2兆円余で売却
2019年2月26日 7時28分

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発電タービンや航空機エンジンの製造などを手がける大手メーカーのGE=ゼネラル・エレクトリックは25日、保有するバイオ医薬事業を日本円で2兆3700億円余りで売却すると発表しました。巨額の負債を抱えるGEはグループの事業再編で経営再建を図っており、今回の売却もその一つとなります。

発表によりますと、GEはバイオ医薬の検査機器などの事業を、機械大手のダナハーに214億ドル(2兆3700億円余り)で売却し、売却で得た資金は債務の返済など財務体質の適正化に充てるということです。

発明王と言われたエジソンの会社をルーツとし1892年創業のGEは、電力発電のタービンや航空機エンジンの製造のほか医療・金融などにも事業を広げ、2000年には時価総額で世界一になったこともあります。

しかし事業の多角化などが裏目に出て業績が低迷し、有利子負債は去年末の時点で1100億ドル(12兆円余り)と経営の重しになっています。

また、ニューヨーク株式市場の主要な株価指数「ダウ平均株価」を構成する30社に最も長い111年にわたって組み込まれていましたが、去年6月、業績低迷を理由に除外され、GEでは当面、事業の再編によって経営再建を図る方針を明らかにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190226/k10011828211000.html