https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190226/k10011828861000.html

個人が企業買収を学ぶセミナー 中小企業の後継者不足で
2019年2月26日 17時33分

中小企業などの後継者不足が大きな課題になる中、個人が企業を買収して事業を承継する方法について学ぶセミナーが都内で開かれました。

中小企業の売買を仲介する企業が開いたセミナーには、経営者や買収に関心がある個人などおよそ1000人が集まりました。

この中で、個人による事業承継に詳しい専門家が講演し、企業の売買を仲介するウェブサービスが増えたことなどを背景に、サラリーマンが企業を買収する例が増えていることを紹介しました。

その一方で、買収したあとに事業がうまく行かないといったリスクもあるとして、どれだけの損失を許容できるか、あらかじめ決めておくことが大事だと指摘しました。

中小企業庁によりますと、経営者が70歳を超える全国の中小企業のおよそ半数で後継者が決まっておらず事業承継は大きな課題になっています。

参加した会社員の男性は「今の仕事もそれなりに楽しんでいますが、会社を買う可能性を探ってもいいかなと思いました」と話していました。

主催した日本M&Aセンターの大山敬義常務は「世代交代が進まなければ日本の企業が減る一方になってしまう。経営者にとって第三者でも引き継ぐ意欲のある人にしっかりと事業を引き継ぐことから始めるべきだ」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190226/K10011828861_1902261730_1902261733_01_02.jpg