全地球測位システム(GPS)の位置情報を偽装して無印良品の店舗への来店を装い、計108万円相当のポイントをだまし取ったなどとして、
電子計算機使用詐欺などの罪に問われた無職、菅野大悟被告(29)の判決公判が26日、福岡地裁で開かれた。
丸田顕裁判長は「刑事責任は軽視できない」とし、菅野被告に懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。

丸田裁判長は判決理由で「無印良品とイオン九州の2社が運営するサービスを悪用し、不法に利益を得ようとした」と指摘。
菅野被告が計900万回以上の来店を偽装したことを認定し「手口の巧妙さと大胆さ、常習性が際立っている」とした。
一方、反省していることなどから、執行猶予付き判決が相当と判断した。

判決によると、2018年4〜5月、パソコン45台で計300超の無印良品のアプリを起動し位置情報を偽装して
世界の909店に計約562万回来店したように装い108万円相当のポイントを詐取。
同年2〜4月にもイオン九州のアプリを使い、538万円相当のポイントをだまし取ろうとした。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41772580W9A220C1ACYZ00/
2019/2/26 18:48