絶滅のおそれがあるとしてワシントン条約で国際的な取り引きが規制されている貴重なサル5匹をタイから成田空港に密輸しようとしたとして、71歳の自営業の男が逮捕・起訴されました。

警察などによりますと、水戸市の自営業、遠藤秀則被告(71)は去年4月、ワシントン条約で国際的な取り引きが規制されているサルの仲間のスンダスローロリス4匹とピグミーマーモセット1匹をタイから持ち込もうとして成田空港で見つかり、今月になって関税法違反の疑いで逮捕され、その後、起訴されました。

成田税関支署の検査で不正が明らかになったもので、5匹はそれぞれスーツケースの中の布袋に隠されていましたが、2匹はすでに死んでいたということです。

当時の税関の調べに対して遠藤被告は「バンコクのマーケットで購入して持ち込んだ」などと話していたということです。

これらのサルを飼育している静岡市の日本平動物園によりますと、いずれも絶滅のおそれがある貴重な種で、ピグミーマーモセットは世界で2番目に小さなサルとして知られているということです。

2019年2月27日 17時45分
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