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米下院、トランプ氏の国家非常事態宣言の無効可決 国境の壁建設めぐり
2019/02/27 7時間前

野党・民主党が多数を占める米下院は26日、ドナルド・トランプ米大統領による国家非常事態宣言を無効にすると可決した。トランプ氏は、選挙公約のメキシコ国境の壁建設費用を軍事予算から捻出するため、今月15日に非常事態を宣言していた。

非常事態宣言の無効化決議案は次に、与党・共和党が多数を占める上院の審議に移る。一部の共和党上院議員は、民主党提出のこの決議案に賛成する姿勢を示している。

トランプ氏は上下両院が決議案を可決した場合には、拒否権を行使すると表明している。

下院(定数435)はこの日、賛成245、反対182で、大統領の非常事態宣言を無効にすると決議案を可決した。共和党議員197人のうち、13人が造反し、民主党提出の決議案を支持した。このままでは、大統領の拒否権を無効にするために必要な両院の3分の2の支持は得ていないことになる。

議員たちは国家非常事態法の規定を使い、大統領の宣言を無効にしようとしている。両院は18日以内に採決を終えなくてはならない。

民主党幹部のナンシー・ペロシ下院議長は25日、「これは国境の問題ではない。これは合衆国憲法の問題だ。これは政治の問題ではない。党派対立の問題でもない。これは愛国心の問題だ」と、非常事態宣言の無効化を強く求めていた。
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