台湾シジミ、国産より高級なのに…「木曽川産」と偽装


 外国産のシジミ計180トンを愛知県産と偽って販売していたとして、
愛知県は28日、水産卸売会社「マルイ」(愛知県弥富市)に、
食品表示法に基づいて是正を指示したと発表した。
同社は営業を自粛している。

 県によると、同社は少なくとも2017年12月から18年11月に
かけて、ロシア産120トンと台湾産60トンのシジミを
「木曽川産(愛知県産)」と表示し、24都府県の卸売業者に販売。
国産のシジミに外国産シジミを2倍ほどの割合で混入するケースも
あったという。

 県の調査に対し、同社は「外国産だと取引してくれなかった。
12年ごろからやっていた」と説明しているという。
ロシア産シジミの仕入れ値は国産とほぼ同じなのに対し、
台湾産は国産に比べて1キロあたり100円以上高くなるが、
県は販売量を確保するために偽装していたとみている。
愛知県内のシジミ漁獲量は13年に289トンあったが、
17年は32トンになっていた。


朝日新聞(2019年2月28日17時49分)
https://www.asahi.com/articles/ASM2X41PTM2XOIPE007.html?iref=comtop_latestnews_02