北海道銀行が出資する地域商社の北海道総合商事は4日、松屋フーズ(東京)が運営する牛丼チェーン「松屋」のフランチャイズ店をモスクワに初出店すると発表した。道外の外食大手との連携は初めて。ロシア国内での日本食人気の高まりを踏まえ、5年後の2024年までにモスクワ市内に約30店を展開し、売上高計約30億円を目指す。

 北海道総合商事の孫会社で、モスクワに本社がある飲食店運営会社ジャパンフードサービスが近く、松屋フーズとフランチャイズ契約を結ぶ。松屋のロシア1号店となる「メンデレーエフスカヤ店」は市内のオフィスビル内に位置し、総面積は約200平方メートル。約70席を設ける。

 主力の「牛めし」は並盛り290ルーブル(約490円)程度で、日本とほぼ同じ価格帯を予定している。カレーや定食なども用意する。店内での調理を含めたオペレーションは松屋フーズのノウハウを共有し、ジャパンフードサービスが運営する。食材は現地で調達するが、道産のコメや野菜の輸出も今後検討する。

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