性的虐待告発せず…フランス教会最高位に有罪 執行猶予付きの禁錮6月2019.3.8 00:50
https://www.sanspo.com/smp/geino/news/20190308/sot19030800500001-s.html

 フランス南部リヨンの裁判所は7日、自身の管内の聖職者による少年への性的虐待を告発しなかったとして、フランスのカトリック教会で最高位のフィリップ・バルバラン枢機卿(68)に対し、執行猶予付きの禁錮6月の判決を言い渡した。フランスのメディアが伝えた。

 無罪を主張する被告側は上訴する方針。判決後、バルバラン被告は記者会見し、数日中にローマ法王フランシスコと面会し、辞意を伝える考えを表明した。性的虐待を告発しなかったとして有罪判決を受けたフランスの聖職者は3人目だが、枢機卿は最高位。

 判決によるとバルバラン被告は、神父による1980年代から90年代初めの性的虐待について被害者の一人から2014年に話を聞いたのに告発しなかったとされる。

 世界各地でカトリック聖職者による性的虐待事件の発覚が相次いできたことから、ローマ法王庁は今年2月に異例の「未成年者保護会議」を開き、法王は根絶を訴えた。(共同)