対立泥沼化…“3/3閉店”の商業施設で8店が営業継続 管理側エスカレーター止め店主ら怒り爆発
03/11(月) 19:26配信
http://www.ishikawa-tv.com/news/itc/00219404

 破産申請からおよそ1ヵ月。JR七尾駅前の商業施設パトリアをめぐる管理組合とテナントとの溝は深まるばかりです。管理側は11日、店内のエスカレーターの運転を停止。テナント側はこれに怒りを爆発させています。

(テナント会会長)
「とんでもないことだ。こんなことは嫌がらせだ」

 動かないエスカレーター。破産したパトリアにはこれを動かす電気代もないのでしょうか?かつての常連客からはこんな声が…。

お客さん:
「エスカレーター動いてないの?3階行くにもエレベーター?全部だめってこと?寂しいなあ」

(リポート)
「2階に上がってきましたがエスカレーターが止まったことで洋服店の店主からは怒りの声が聞こえます」

 建物の2階では現在3つの店が営業を続けています。婦人服店の店主の女性はエスカレーターのストップに対し…。

婦人服店の店主:
「(エスカレーターが)止まっている時点でお客さんが店が営業しているかわからない」

 パトリアの運営会社は2月、破産を申請し、新たに立ちあがった管理組合が運営を引き継ぎました。

 資金繰りが厳しいと主張する管理組合はエスカレーターのストップを決めたのです。

 管理組合では今後、ビル清掃や館内空調などあらゆるもののストップを検討しています。そんな中、トラブルも…。

Q.何かあったんですか?
テナント側:
「2階にエレベーターが停まらないみたいです。そんなの犯罪だろ」

 1台のエレベーターが2階に停止しないトラブルが発生し、テナントが警察に通報したのです。運営側は「故意ではない」としていますが、ここまでくると両者の対立はまさに泥沼化。

 テナント側の代表者は、「やれるところまで営業したい」と徹底抗戦の構えを崩しません。

テナント会橋本会長:
「(市民からの)寄せ書きを見ても分かるが1日でも長く営業してほしいという期待に応えたい」

 管理組合に取材を申し込むと「担当者が不在でコメントできない」との返事が。テナント側はエスカレーターの停止は営業妨害だとして裁判所に訴えを起こすとしています。

 パトリアの営業終了は3月3日の予定でしたが、現在もテナント8店舗が営業を続けています。テナント側は運営側からは月450万円の管理費を求められていて、入金されない場合、エスカレーターの停止に次ぐ管理サービス停止(照明削減など)を告げられているということです。