就職氷河期の頃は、バブルがはじけた後ではあったが、
長い尺度でみると、景気はそれほど悪くはなかったといわれている。

就職氷河期の原因として、よくいわれているのは、
団塊ジュニア世代の人口が多すぎたために、
就職できない人が大量に出たというものだ。

しかし、人がいて、貯金を持っているなら、
その分、需要はあるわけだから、何らかの仕事はあるはずだった。

ところが、この頃から、急激に伸びていたものがある。

それは外国人労働者だ。

バブル後の日本企業は、多額の負債を抱えていて、
低賃金の労働者を必要としていた。

そして、この給与水準、労働条件が定着してしまった。

法的な節目は、海部内閣と宮沢内閣での大改正だ。

かくして庶民の貯金は、どんどん減って行ったが、
安い外国人労働者を利用した企業は、
どんどん収益を上げ、そうでない企業を潰していった。